旦那が救急搬送されて不安しかない妻のブログ

夫が無事回復したら見せるための備忘録です 改、日々の心情を綴ります

2020年12月2日

ずっと気になっていたこと。
救急要請は夫本人が行ったがその電話で、救急隊の到着時、夫はどうだったんだろう?

当日搬送された初期救急と会社で聞いた話に違いがあって、実際はどうだったんだろうという不安があった。要は激しい胸の痛みを訴えて錯乱状態だったのか?それともぐったりして心停止状態だったのか?
それを知ったところで今の状態が劇的に改善することはなくても、夫の苦しみを理解したかった。夫の感じた恐怖を共感したかった。




忙しい業務の中、申し訳ないとは思いながらも問い合わせたところ、数時間置いて折り返し連絡をいただいた。伝聞ではなく当時出動した隊員のかたからの連絡でとても丁寧に話してくれた。日々たくさんの出動があるだろうと思うが、その時の記録もあるだろうが記憶も手繰って話してくれた。

夫は錯乱状態ではなかった。呼びかけに目を開けることはなく、無意識の中で手を動かす様子は見られたがそれは錯乱というほどの状態ではなく救急隊では「不穏」という動きだということ。
夫は心停止状態ではなかった。心臓マッサージをしていたと聞いていたが、救急隊到着時には心停止状態ではなく心臓マッサージもしていないということ。
誰かが嘘を言ってるとは思っていない。普段経験することのない緊張状態で間違ってそのように思いこんだり状態を表現したりすることはあるかもしれない。ただ一番最初に対応した方に正確な話を聞けて安堵したのは確かだ。

夫は119番通報したのち約2分の間に「胸が痛い。車の中。○○(会社名)の駐車場。」とだけ告げられたそうだ。通常、通報の真偽を確認するために住所と氏名を聞くそうだがそれには答えられなかった。
実は会社の駐車場と近隣の消防署は車で数十秒の距離なのだが、駐車場が多いため場所の特定をするのに時間を要したそうだ。スマホからのGPSを拾い大まかな場所を探し、会社名を告げていたために事務所に到着した救急隊と会社にいた数名で八方の駐車場を捜索したらしい。
車内でぐったりする夫を発見したときにはまだ消防署と電話がつながっていて通報から17分以上経過していたと通話履歴からわかった。
とにかく見つけてくれてよかった。いたずら電話と判断されていたら・・・その駐車場に会社の誰かが来るまで気づかれなかったら・・・そう思うとゾッとする。
救急隊の出動の仕組みは知らなかったが一昔前ならGPSで探してもらうなんてことできなかっただろう。見つけてくれてありがとうございました。




夕方になると情緒が不安定になってしまう。特に夕食準備の時、キッチンでぽろぽろと泣いてしまって作業が進まない。息子たちとごはん食べてても途中で涙が流れて席を立ってしまう。もう大きいといっても未成年。息子たちを動揺させたくないのに・・・私が一番現実を受け止められていない。




それにしてもスマホのロックが解除状態になっていたのは謎が残る。どうやってロック解除したのか、一般には知られていない裏技があるのかと救急隊員に聞いてみたが、そんなものはないらしい。
通常対象者が誰なのか特定するための方法のひとつとしてスマホを操作することはよくあるが、ロックがかかっていることを想定していたら夫のスマホは解除状態だったそうだ。
夫はろくに言葉で伝えられない状況の中で先を思いロックオフにしたんだろうか?「胸が痛い、(会社の)駐車場」としか言えない苦しさのなかで?
早く目覚めて教えてほしい。