旦那が救急搬送されて不安しかない妻のブログ

夫が無事回復したら見せるための備忘録です 改、日々の心情を綴ります

2020年12月19日

夢を書き留めることはごくごくたまにあるけど、起きた途端に薄れていって2万字も書けた試しがないのです。
なぜ夢って忘れてしまうんだろう・・・。
目が覚めて、夢の内容を反芻するんだけどすればするほど記憶は薄れていってしまう。
反芻していると記憶が鮮明になっていくのは稀で、鮮明になればなるほどそれは夢で見た光景ではなく私が作り出した夢の続きなのではないかと思うようになる。

物語の夢を見る - おのにち


大半の夢は忘れてしまってもいい物語なんだけど、
本当に忘れたくなくて夢さえも記録に残しておきたくて、なのにどんどん薄れていく記憶にどうしようもなく焦り、胸が苦しくなったりせつなくなったりすることがある。夢レコーダーが欲しいですね。テープが伸びるまで(世代だね~)何度も繰り返してみたいです。




うたた寝していると唇に何かが触れる感触でじわじわと目が覚めてきてそれが夫だと気づいて飛び起きた。
「なぜ家にいるの?」びっくりしながらキッチンに入る夫に声を掛けるが応答はない。「ねぇなんで?大丈夫なの?」とカウンター越しに声を掛けるが夫の表情は見えない。
「不思議だよねぇ?お父さんいるよ!」と長男に言うけど彼も本を読み続けていて返事はない。「誰かなんとか言ってよ!」と叫ぶと夫がキッチンから出てテーブル前に移動した・・・かと思った瞬間消えた。
「え!○○(夫)どこいったの?」と名を呼びながら探すと次のシーンではリビングの床に仰向けで寝転がっている夫の右足が目に入る。足裏の色は灰紫色で異様だ。顔に視線を移すと同じく灰紫色でただ眠っているだけではないことがわかり、私は夫の両手を引っ張り上げて体を起こそうとする。
「ちょっと!元気になってよ!なんで?なんで!?ダメだよ行っちゃ!戻ってきてよ!ねぇお願いだから戻ってって!」
叫び続けているとじわじわと目が覚めていくのがわかり、私は目覚めたくない!夢の中でもいいから夫と居たい!と思うんだけど、意識は容赦なく覚めていく。

完全に目が覚めて布団の中で横たわっている私は大声で叫んでたんじゃないかと様子をうかがうが、驚いて家族が起きてくるような気配はない。
私の手には夫の厚みがある大きい手を握っていた感触が残っている。確実に残っている。
久しぶりに夫の手に触れ涙があふれてきた。




夢から目覚めた後病院から電話が来るんじゃないか、何か異変があったんじゃないかとドキドキして、何度も夢を反芻しながらいつの間にか再び眠っていた。
その後また見た夢には夫は登場しないものの主治医とのやりとりだった気がするけどこちらは完全に薄れて今は思い出せない。

夢レコーダーはよ。夢の記録は600字弱。