旦那が救急搬送されて不安しかない妻のブログ

夫が無事回復したら見せるための備忘録です 改、日々の心情を綴ります

2021年1月12日

上げて落とす。
その落差の分衝撃は大きい。

今の病院内で一般病棟に移されてしばらくは一安心かと思っていた。
院内で一般病棟への移動は難しい(満床)と聞いていたから移動したとの知らせを受けてすぐ他院に転院することはないと思ってかなり喜んだ。勝手に。
以前打診された転院先は地元ではもっぱら評判の悪い病院だったから正直に理由を話し即決は控えていた。
ソーシャルワーカーさんの手間を増やすことにはなるが・・・そして彼女はしっかり仕事をし、新たな転院先を案内してくれた。
地元ではないがめちゃくちゃ評判の悪い病院だった。

人気のあるとは言わないが、安心して看護をお願いできるような病院は満床だ。誰もが2つを提示されたら安心できる方に転院するだろう。
それでなくても人工透析と人工呼吸器の管理を合わせて行ってくれる病院は少ない。
その中で受け入れを表明してくれる病院ならたとえ評判が悪くとも家族はそれを受け入れるべきなんだろうか?
拒否できるラインがわからない。
拒否し続けたとしても急性期の今の病院ではタイムリミットが来る。やはり家族に選択肢はないんだろうか。

1件目の評判の悪い病院を断ったあと、家族内では納得のいく病院の名があがった。
何度か診察を受けたことのある総合病院でここなら!と思ったが満床で今すぐの転院は難しかった。
それでも面談には来てほしいと言われ相談員さんに会ってきたところ受け入れに関しては好感触だったものの念押しの満床案内を受けてしまった。
そしてその病院も長期入院は不可なので3か月もすれば転院を促される。その先は1件目の「評判の悪い病院」になるだろうとのこと。

誰でも大切な人を「評判の悪い病院」に転院させるのには躊躇するだろう。でも夫には行先の選択肢がない。
細い蜘蛛の糸を見つけたと思ったらプツンと切れてしまったような思い。
家族の覚悟が決まらない。辛い。




そんな中でも明るい気持ちになれたのは夫との面会だった。
今日も目はあけていたが視線は定まらない。それでも前回(12/28)より黒目はキョロキョロしたり、しばらくするとまるで眠るようにゆっくり瞼を閉じたり。しばらくするとまた開けたりを繰り返している。
呼びかけには反応していると思えるしぐさはなく、感染予防の観点から手を握ったりさすったりはできなかったが少しでも刺激になるようにと名を呼び子供や家族のことを話した。「しゅうが来たよ」って。「コロナが流行ってたの覚えてる?今も酷くてね、面会もあまりできないんだよ。だからずっと来れなかったけどごめんねー!」って。
どうか届いてて。




夫が倒れてすぐのころ不安でたまらなくてもう自分が死んでしまいたいって思ったことがある。
でもそんなことになったら病床の夫も子供も家族も困り果てることになり、そんなことになるわけにはいかないと自分を保ってきた。
今もときどき辛すぎてそんな気持ちになることがある。
平穏な日はいつか来るんだろうか?