旦那が救急搬送されて不安しかない妻のブログ

夫が無事回復したら見せるための備忘録です 改、日々の心情を綴ります

2021年2月20日

コロナ禍による面会禁止が続く中、私が夫の入院する病院へ行くのは洗濯物(タオルのみ)の交換時だけ。
当初は週に1度くらいと言われていたが、行ってみると汚れ物はなく・・・ということがあったので事前に電話をして「引き取るものがあるときだけ行く」ということになった。
翌週電話してみるとそれでも「乾いた使用済みタオルが2枚」で通して10日以上たっているのにこの枚数は???

「清拭などはしてないということですか?」と聞くと清拭は病院のホットタオルを使うので個人のものは使用せず、では個人のタオルの用途はといえば熱発時のアイス枕をくるんだり、入浴時の拭き上げに使うとのこと。夫は入浴は不可なのでよって個人のタオルを使う機会は極まれなので汚れ物もでることは少ないそうです。当然病院に引き取りに行く機会も少ないです。


2週間前は急性期病院から慢性期病院へ転院したばかりで、私自身不安だらけでかなり弱気でした。考えても仕方ないことばかり考えて苦しい状況に自らを追い込んでいたし、鬱々とした日々を過ごしていたのですが、面会できないのは当然ながら病院の建物すら目にする機会がほぼほぼないので自然と考える頻度が減りました。夫がどのような病室に入院しているのかすらわからないですし、対応してくださる看護師さんの顔も知らないです。いわゆるその場の雰囲気が全く分からないので逆に不安要素がないと言いますか湧いても来なくなりました。

「冷たい妻だな」

仕方ない状況とはいえ夫に思いを馳せる時間が少しづつ減っていて、ふと自分のことをそんな風に考えてしまいます。
でも私たちは生きているし生活を継続していくためには嘆いてばかりではダメなんですよね。少し前までは自分が楽しいことをすることに対して罪悪感を持っていました。夫が思考もなく入院が続いて行動不自由なのに、私一人が楽しい時間を持つことに消極的でした。でも健全に生きていくためには人には楽しむ時間は絶対必要なわけで。
これが言い訳と取られるかどうかわかりませんが、ちょっとチャレンジ開始しました。


1年前コロナ禍直前に買った登山靴やキャンプ用品を使わないままでした。2月末に子供たちの学校が休校となり都道府県をまたいでの行動自粛を求められ、4月の緊急事態宣言に突入したことにより「登山しよう」という気持ちは完全に忘れていました。それでも世の中がコロナと共に暮らしていくことが日常となり「そろそろ予防をしたうえでリフレッシュも必要では」と思いだした秋の終わりに夫は倒れてしまった。
とてもじゃないけど新しいことを始める環境ではなかったのですが、少しだけ夫と話していたことを始めてみようという気持ちになれてきたのでハイキングに行ってきました。

一人で黙々と歩く。
運動らしいことをしてこなかったので登り道を5分も歩けば息が切れてきて頼りなさを感じながらも地図を見ながらルートを進み、足元に気を付けるあまり周りの風景を楽しむ余裕もなく、行きかけた道に不安を覚え引き返し。山頂までは40分ほどのハイキングでしたがすごく気持ちよく楽しかったです。
ちょっとだけ「ごめんね」とは思ったけど罪悪感より爽快感が勝ちました!

ブログコメントでも読者様が言ってくれます。「ご主人はしゅうさんのことわかってくれてますよ。」と。本当に伝わっているなら気落ちして苦しんでいる私より、生き生きと過ごす私を見せたいと思えたからの行動です。
夫のことはいつも心にあるけれど、少しでも明るい私を見せたいからね。