旦那が救急搬送されて不安しかない妻のブログ

夫が無事回復したら見せるための備忘録です 改、日々の心情を綴ります

2021年2月25日

夕べ病院から電話があった。
転院後、こちらから電話はするものの病院側からは初めての電話だった。
「明日は洗濯物を取りに行って面会のことを相談しよう」と思い早めに布団に入ったのだけど、23:40過ぎに電話は鳴った。
深夜に枕元で電話が鳴る。胸がドキンとなった。

夫の血圧がかなり下がり20:00ごろから薬を入れているという「連絡」だった。
簡潔な「連絡」で終わらせるつもりはなく、当然深く話を聞く。
どのくらい下がったのか?薬を入れてどうなっているのか?容態はどうなのか?今すぐ駆けつけた方がいいのか?

私は心のどこかで「慢性的な状態で夫はこのままずっと病院で過ごしていく」のだと思っていた。
ずっと・・・体は少しづつ衰えていくかもしれないけれど何年にもわたって、夫は病院私は自宅という生活に慣れて、定期的に面会に行く生活に慣れて、ずっとずっと元気とは言えないけど安定して過ごしていくんだと思っていた。
病状の急変はあるというのはわかっている。
けど、自宅で今までのように元気に働いて一緒に食事をして一緒に出掛けて生活していくことは望めない現実を受け止めた次の希望は安定して病院でずっとずっと過ごしていくんだという思いに変わった。
でもそうじゃないということを突き付けられたような感覚。

昇圧剤の投薬を始めて普段よりも低いが安定してきてはいるのでこのまま今夜は様子を見るので家族の来院は不要であることを告げられ、意識というか意志発信はもともとできないので快不快は明確ではないが心拍や呼吸も安定しているということで、私は動揺したまま夫をよろしくと伝え電話を切った。

何もできないまま不安な夜を過ごす。




日が変わって今日、時間を見計らい病院に電話をした。
夫の様子をもう少し詳しく聞きたいのと面会を希望する旨伝える。
医師に確認するというので折電を待つと医師には会えないが(急だから仕方ないのか)看護師からの説明と5分だけ面会を許可された。

昨夜の夫の状態を聞くと、測定できないほど血圧低下したらしい。直接的な原因はわからない。
転院後しばらくは環境変化もあり熱発があったり体調変化があったのだけど最近は安定してきていたとのこと。今回ほどではないが血圧の低下上昇は今までもあったが透析をしているとしばしば起こること。今後もこのようなことは起こりうることを告げられた。
そうだ、そんな急変がある可能性は転院前からずっと言われていた。けど実際起こると動揺してしまう。
こんな時でも直接医師から話を聞けない不安。もし聞けたとしてもこれ以上何を聞けばいいのかわからない。わからない不安。


面会して夫に会ってショックを受けた。
目の開閉や表情に変わりはなかったけど、浴衣から出た腕がカサカサでシワシワで脱皮のようになっていた。転院前はこんなことなかった。転院する日、夫の手を握った時は元の夫の手だったのに。
人はどれだけ何もしないとこんな風になるのかと思った。
体に付いてる器具のせいで入浴できない状態であるのはわかるが清拭されていないであろう体や髪。髪は何日洗っていないのかべたべたで襟足付近にはフケなのか埃のようにも見えるものがたくさん付着している。
腕のカサカサについて尋ねると、「また保湿クリーム塗ったりしますね」と言う。こんなこと言わないとやってもらえないの?
こんな不快を自分で伝えられない夫をどうしてあげることもできない不甲斐なさ。
もっと面会できるなら私が保湿クリームを塗るのに・・・

待ち望んだ面会が叶ったのに、うれしさより安堵より悲しみが大きい。ケアしてもらえてないのは症状のせいで仕方ないことなのか。
わからない。わからない。わからない。