旦那が救急搬送されて不安しかない妻のブログ

夫が無事回復したら見せるための備忘録です 改、日々の心情を綴ります

「夢の世界の住人になり、生きることを忘れてはいかんぞ」

「夢の世界の住人になり、生きることを忘れてはいかんぞ」
そう言ったのはダンブルドア校長らしい。
ハリーポッターはあまり詳しくありませんが。

先日たまたまこの言葉を目にしました。
なんだか自分に言われているようでハッとしたのです。

たま~にね、ズドーンと落ちたときに「あ~夫が連れに来てくれないかなぁ」って思うことがあるんですよ。
それは決して死にたいという気持ちではありません。
ただ単に夫と笑いあったりケンカしたり、おしゃべりしたり触れ合ったりしたいという願望なんですけど、こんなことボソッとつぶやかれたらヤバい状態に思えますよね(;'∀')
そんな願望の世界に思いを馳せてばかりいては「生きる」ことに熱心でなくなってしまいそうです。

夫が元気だったときは私には色んな欲がありました。
美味しいものが食べたい。
一人の時間が欲しい。
どこそこに行きたい。
あれが欲しい、これが欲しい。

生きていくことを充実させるための欲がたくさんあったんだけど、今はあまりないかな。
もちろんお腹が空けばご飯を食べるし、出かけることも買い物することもあります。
でもそれって生きること・生活を充実させるためというより、ただ必要だから。
お腹を満たせばなんでもいいし、用事があるから出かけるだけ。
生きる質を上げるための欲が湧いてこない。
それって「生きること」を忘れてるんじゃないか。

夫を偲ぶことは止められないけど、願望の世界・夢の世界ばかり見つめて息をしてるだけでは「生きること」を忘れてるなって。
そんなことを気づかせてくれたダンブルドア校長、ありがとう。

いつも一緒にいるのを窮屈に感じたこともあるけれど、ひっぺがされたらめちゃくちゃ痛い。
あまり意識してるつもりはないけど、「もう夫は食べられないのに」「楽しめないのに」「行けないのに」って思ってるのかも。
私がそれを謳歌しちゃうのは置いてけぼりにしてしまっているような気持ちがある気がする。
置いてけぼりにされたのは私のほうかもしれないのにね。
私はまだまだ生きて行かなきゃならんのだから、ちょっと考え方を変えていった方がいいのかもしれない。
でもどうすればいいんだろうね。