旦那が救急搬送されて不安しかない妻のブログ

夫が無事回復したら見せるための備忘録です 改、日々の心情を綴ります

ゆりのかおりはきおくにひもづく

早く散ってしまえばいいのに。
隣の部屋にある夫の一周忌に供えられた百合の花。
いやだ。いやだ。あたまがいたい。


普段自分で花を買って飾るときは香りのきつくないものばかり。
ゆりはお高いし買わない。
以前はそんな基準でゆりを選ばなかった。

でも今は嫌な記憶が蘇るからゆりはいや。
お通夜のあの夜を思い出すからいや。
夫の横に一晩いた。
ずっとゆりが香ってた。
あの日もゆりの香りがまとわりついていた。


早く散ってしまえばいいのに。
この香りがあるあいだ、もう触れられないことを、声が聴けないことを、ずっとずっと擦りこみ続ける。
辛いことは忘れてしまえばいいのに、辛いことほど考え続ける。