旦那が救急搬送されて不安しかない妻のブログ

夫が無事回復したら見せるための備忘録です 改、日々の心情を綴ります

2020年12月31日

晦日です。
一年を振り返ってはみますが、やはりメインとなるのは11月29日に救急搬送された夫のこととなります。
病気のことばかり書くと自分自身が辛くなるので、夫婦関係について思うことを少し振り返っておこうと思います。




長く暮らす夫婦はケンカなんかしない方がいいに決まってます。心穏やかにお互いをおもいやり、仲良く暮らすほうが楽じゃないですか。ケンカばかりの茨で繋がれていても痛いし苦しいですからね。
とはわかっていても我が家はよくケンカしました。
口の立つ夫に負けず嫌いな私。完全に似たもの夫婦です。
基本的なモノの考え方は同じ方を向いてますが、それ故「は?何言ってんの?こうするでしょ!?」っていうズレに寛容になれないことが多かったです。
自分の気持ちをわかってほしいので言わずにいられないんですよね。

ケンカして夫婦で話し合って反省しあってもしばらくすると同じことの繰り返し。
「二人とも同じ性格してるから相手を責めたら自分も責めざるを得ないのわかってるのに変わらんなぁ~」
まぁこれが私たち夫婦のやり方でいいんじゃない?と割り切ったのはそんなに最近の話ではありません。
ケンカしなくなったら私ら終わりかな?って思ったものです。

とにかくケンカしても「もうこの人とやっていけない」とならなかったのは夫の愛情をしっかり感じ取っていたからです。
いや、もうやっていけないと思ったことは腐るほどありますよ。
でもそれを簡単に撤回させるほど、お互い仲直りの切り替えは早かったし、普段夫から「大好き・愛してる」の言葉を浴びせられていたので私は常に夫の愛を感じ取っていました。
それに対して私は同じように「大好き・愛してる」と返さないことに夫は不満を常々漏らしていましたが・・・「全然言ってくれへん」って。
だけど夫はわかってるんですよね。言わせたいという気持ちはあっただろうけど、私が言わないのは愛してないからじゃないってちゃんとわかってくれてました。
中年とは言え「気恥ずかしい」という感覚は持っているので言えなかったわけですが、今回病気になったからどんどん言っていこう!って思いもないですね。やっぱり気恥ずかしい。
結婚式の誓いのキスで「こっぱずかしい!」と新郎をグーパンした新婦ですから(笑)今も夫はそんな私を理解してくれるでしょう。
私が「愛してる」って耳元でささやいたことにびっくりして意識が戻るかもしれないのでやってみる価値はあるかもしれません。




夫は夫婦で過ごす時間を持ちたがりました。
子供たちも成長し、それぞれの生活に合わせて親と行動する機会も減ってきていたのですが、夫婦二人で旅行する機会が少なかったのは心残りです。
互いの誕生日と結婚記念日は子供たちが小さい頃から祖父母に預けて夫婦で出かけるのが恒例になっていましたが、夫は旅行に行きたがっていました。
日帰りのお出かけと違い、1泊でも泊りの旅行となるとお留守番の子供の気持ちや預かる祖父母の気持ちを考えると乗り気になれなかった私。
GoToトラベルが開始になった時も利用して行こうと言う夫を止めてしまいました。
今になって思うと年に1度くらい行ってもそれほど負担にならなかったかもしれないと思えます。
もう少し夫の気持ちを汲んであげればよかったなと今更ながら後悔しています。




これから私たちはどういう夫婦になっていくんだろう?
たぶんもう一緒に旅行には行けません。私の声は夫に届きません。届いてるかもしれないけど、反応を見ることはできません。ケンカももうすることはないでしょう。
それでも、夫と共に生きていくことをたくさん考えています。
年が変われば近いうちに転院の話も出るでしょう。後遺症や障害の認定を受けたとしても医療費はかかります。幾らかかってもいいから十分な医療と設備をと言えないのは辛いですが、夫婦としてできることを精一杯やりたいと思います。

「なるべく夫の痛みや苦痛が和らぎますように。」
それを来年の私の目標としたいと思います。