旦那が救急搬送されて不安しかない妻のブログ

夫が無事回復したら見せるための備忘録です 改、日々の心情を綴ります

2021年2月23日

コロナ禍での面会禁止はいつまでつづくのか

夫が救急搬送されてもうすぐ3か月になる。その間、夫と会えたのはたったの3回。一度目は急性期に入院していた時に手術室に入る前にストレッチャー上で2~3分。二度目は一般病棟に移った時に「長らく会えていないから」と医師の許可の上病室で2~3分。三度目は慢性期となり転院する時、病室から搬送救急車に乗るための移動でそれでも5分あっただろうか。
夫はコロナで入院したのではない。
それでもこのコロナ禍で3回「しか」会えていないと思うのか、3回「も」会えてると思うのか。妻として当然前者の気持ちである。

夫が関わったどちらの病院も基本的に全面面会禁止となっている。
「コロナ禍だから仕方ないじゃないか」で簡単に納得できる感情ではない。
それは医療従事者の方々もきっと患者と家族を思い胸を痛めておられると思う。一人で孤独に耐える患者と日々向き合う反面、病院内に感染症を持ち込ませるわけにはいかないジレンマがあるだろう。
患者家族である私は病院の忙しさを思うと様子伺いの電話をするのも週に1度が精一杯で煩わすことを避けなければと思うのだけど、面会ができれば直接様子が見れてNsさんの手を止めさせることもないだろうに・・・と感じている。
病院によっては携帯を持ち込めるから家族と電話ができるとか、テレビ電話で顔を見ることができるとかもあるようだけど、それはどちらも許されていない。もし許されていたとしても今の夫は携帯を操作することもできないから電話もできない。私が面会に行くしか様子を見るすべはないのにそれが叶わない。
こういう私と同じ・似た立場の患者・患者家族の思いって誰が拾ってくれるんだろう。

効果の有無は別の話として・・・感染の広がりを抑え人々の生活を守るために緊急事態宣言があったり外出自粛を促したり、反面制限される会社に対して持続化給付金があったり飲食店のために経済支援があったり、足りないと思う人はどんなところにもいるだろうけど「守る」ということが発信されている。
誤解を恐れず言うなら「日常生活を送れる人を守ること」は目に見えてわかるけど、「日常生活を送れない人」に対する対処は何も見聞きしない。それは私の視野が狭いだけなの?

ただ会いたいだけなんだよ。週に1度のNsさんとの電話ではなく、週に1度10分でいいから面会できることで得られる安堵が欲しい。それは患者家族の安堵だけではなく入院患者にとっても安堵であるわけで、気の持ちようとはよく言ったもんでそれだけで回復の糧になるんだよ。「コロナ禍だから仕方ない」で切り捨てないで。そろそろ制限を少し緩める施策が語られてもいいんじゃないか。

「コロナが収束したら面会できる」もよく見聞きする言葉だけど、みんながそれを支えに耐えられるとなぜ思うのか。じゃぁいつ収束するんだよ!それに対する答えは誰にも出せないんだよ。コロナに関連する医療事情や患者・家族のことはよく語られるけど、大半のコロナ以外で入院してる患者・家族のことをどうか「仕方ない」で切り捨てないで。